葉の表面に白い粉状のカビが発生する病気です。
乾燥した環境で発生しやすく、温度が17~25℃ぐらいのときに多く発生します。
カビによる病気で葉に褐色や黒褐色の反転が発生します。
病気が進行すると株全体に拡大して、枯れてしまうこともあります。
「ファイトプラズマ」という植物病原細菌によって引き起こされるアジサイの病気です。
今のところ、この病気にかかったアジサイを治す方法はなく、症状が出てから数年後には、株が弱って枯れてしまいます。
一旦発生すると防除が困難であり、周囲の植物に伝染する可能性があるため、感染樹を早期に発見し、抜根・焼却するなどして処分することが必要です。
感染経路は、「ヨコバイ」というアジサイの汁を好む害虫を媒介しているものと考えられています。
セミ類に近い一群で、それを微小にしたような姿をしており、ほとんどの種が数ミリの大きさです。
日本に生息するものは未記載種なども含めおよそ550種程度が確認されています。
アジサイ葉化病の特徴
・花が光沢のある濃い緑色に変化します。
・特にガク(花びらのように見える部分)は、正常な花に比べて明らかに
厚みを帯びます。発病の初期には、正常な花のなかにモザイク状に緑色
の部分が入ることもあります。
・緑色に病変した花は、大きさや形状が不規則に変化します。
※健康なアジサイも、花の時期が終わりに近づくと、ガクの部分が薄い緑色になりますが、ガクの大きさや厚さなど以上がない場合は、正常な変化ですので心配ありません。
アジサイ葉化病を見つけたら・・
・他のアジサイへの感染を防ぐために、速やかに感染株と感染の疑われる周囲の株を除去しなければなりません。
・鉢植えや、まだ小さな株の場合には株を根ごと掘り出します。
地植えで、ある程度大きな株の場合には、まず地上部を刈り込み、葉や新芽に浸透性のアミノ酸系除草剤を塗布し、根まで確実に枯らした上で、 地上部をすべて刈り取ります。
・除去した根や茎は屋外に放置せず、ポリ袋等に封入し確実に処分します。
・感染したアジサイに触れた道具類(剪定バサミやノコギリ等)は、アルコールや漂白剤を用いて確実に消毒を行います。